今はどうか解りませんが、「教養を身につけるためには」などの本が一時期ブームになっていました。東大生はこのブームを冷めた目で見ているようです。確かシェイクスピアの代表作はもちろん、『コリオレイナス』などのマイナーな戯曲のあらすじまでもwikipediaに載っているので、知っているだけでは何の意味もないと言えましょう。
しかし、興味の入口、とっかかりとしては有効です。例えば「シェイクスピアを何冊読んだ」などの視点。確かに、これだけでは単なる冊数に過ぎません。しかし、まずは全集読破するなどは第一段階の目標として悪くありません。松岡和子訳では33巻、小田島雄志訳では37巻しかありませんので、1ヶ月に1冊読めば約3年で、2週間に1冊読めば約1年半で、1週間に1冊読めば1年足らずで読破できる計算になります。しかも当時の大衆娯楽なので解りやすく、下手な前衛文学よりも親しみやすいのです。
シェイクスピアの戯曲は、ほとんど原典があります。例えば『コリオレイナス』はプルタルコスの『対比列伝』などを下敷きに書かれました。
さらにクリストファー・マーロウなど同時代の戯曲『フォースタス博士』を読んでみても面白いかもしれませんし、絵画にも繋がってきます。さらには小栗虫太郎の推理小説『オフェリヤ殺し』もシェイクスピアの『ハムレット』を下敷きにしています。
つながるのは小説だけではありません。ジョン・エヴァレット・ミレーは『ハムレット』の一場面を『オフィーリア』として残しています。
あらすじだけ読んで理解したつもりになってしまう点が問題。初めはどのような理由でも構いません。せっかくインターネットや成生AIがあるのですから活用し尽くせば、結果的に「教養」が身につくことでしょう。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚バラうま塩パスタ】です。
今年の漢字は熊。ベネッセによると小学生も「熊」も選んだそうです。なぜ火とは関係ないはずなのに「火」の部首がついているかは、熊の肉には脂肪分が多いので、よく燃えていたから(『漢字源』)。確かに冬眠に備え、脂肪分を蓄えているので、もっともだといえましょう。また火の使いとも伝えられていたとの説も紹介されていました。一方、白川静は勇ましさを炎に喩えたと解釈しています(『字通』[on-line])
いずれにせよ、古代の人々は熊の恐ろしさが身に染みて解っていたのでしょう。現に金太郎くらいしか素手で立ち向かって勝てません。
そして現代。もちろん、熊の被害が増えているからに他なりません。市街地に出没して、幼稚園などが休園、小学校が休校しました。
一部地域ではドングリが大凶作。熊の餌が減り、この結果、人里へ降りてきているのです。
どうして大凶作になったかは複雑な要因が絡んでいるので、研究が待たれますが、熊は本来、雑食性。つまり人間の存在をアピールすれば、熊は近付きません。現に鈴や笛も有効。
しかし、一番の対策はそもそも熊を寄せ付けないように、生ゴミなどはできるだけほ放任しないなどの対策。そして熊が可愛そうだと抗議の電話を掛けると、かえって自治体の対応が遅れかねません。『クマのプーさん』などの愛くるしい姿はしょせんフィクションです。もともとは炎のように獰猛な動物。熊本来の恐ろしさ、そして自然本来の「畏れ」に立ち戻るべきかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
川名駅で自動販売機の缶コーヒーがふと見たら120円から140円に値上がりしていました。昔、列車内の自動販売機で見たとき、缶コーヒーは140円だった記憶がありますので、それと同じ価格。
出勤するまでの間、何%になったのか、暇つぶしに計算してみたところ、140÷120×100≒117%。
ここで思い出したのが大学生でも2億は50億の何%か解けない、という記事。25%と数字と%が出てきたらとりあえず、割り算を行なうと考えているのか、多くは25%と答えてしまったようです。ちなみに50億の25%は12.5億になるので、検算するとすぐに解りましょう。
時間制限があるのか否かは解りませんが、たっぷり時間があるなら、すぐ問題へ取り組まずに、本当に初等的な問題から段階的に本題へ近づけていくと確実に解けます。
例えば「10は5の何倍ですか?」これは2倍だと暗算ですぐに答えが出ます。では「5は10の何倍ですか?」。5÷10=0.5倍。
ここまで解いていったら、次は1は100の何%かを考えていきます。これは1%だと考えるまでもありません。1は50の何%かを考えます。1÷50=0.02で2%だと解ります。これに当てはめると2÷50=0.04、つまり4%になると計算できましょう。
数学や算数では問題が解らなかったら公式を暗記せずに、より簡単な問題を考えてから当該の問題に近づけていくと理解しやすくなります。
もちろん、そもそもどのような問題を解けば答えに近づけるかは、意識的に多くの問題を考えなければなりません。日頃算数的・数学的な目を養えば身に付きやすいと思います。
例えば、この間、文房具店で30%オフのセールをしていたのですが、実際に概算してからレジへ持っていくなどでも力が付きます。(ちなみに0.7倍すれば30%オフの値段になります)
数学の勉強といえば堅苦しくなるので、パズルやクイズ感覚で楽しんでみてはいかがでしょうか。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太クリームパスタ】です。
OCR。このソフトウェアを使えば、写真などの画像データから、文字を認識し、データに残すことができます。例えば、pdfでもスキャニングしただけデータがしかないときは膨大な容量を使います。もちろん一ページ足らずなら、一からタイプすれば解決できましょう。何十ページにも及んでいるとさすがに意欲が失せます。さらに画像データなので文字の検索ができませんでした。
今は技術革新によって、多くのソフトウェアは自動的にOCRの機能がついています。
しかし読み取りの精度は100%かというと、残念ながらソフトウェアによってまちまち。「OCR Arena」を使えば、OCRの能力を競わせて評価できます。
現状は英語のみ。日本語の文章はアルファベットに加え、ひらがな、カタカナ、漢字などが混在しています。例えば「曰」「白」「臼」「自」などは紛らわしく現在のOCRでもどこまで正確に読み取れるか解りません。
人間は文脈によって意味をある程度、推察しながら読んでいるのですが、AIは文章の意味が理解できません。膨大なデータベースをもとに、どの文字列とともに用いる確率が最も多いのかを考えているにすぎないのです。
したがってアイヌ語や琉球語などそもそもサンプルが非常に少ない場合もAIが苦手。
今後の技術革新に期待しつつ、人間特有の能力を磨いていけば、AIとも、引いては自分自身とも上手に付き合っていけるのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です。
ノーベル賞の受賞式が行なわれました。改めて受賞者の皆様には祝福申し上げます。化学賞の北川進さんが記念講演で「無用の用」に触れました。
中国の思想家、荘子は「一見役に立たないものも重要だ」と言いました。これが無用の用。「役に立たないとされているものが、かえって非常に大切な役をすること」「一見、役に立たないと思われるものが、実は非常に大切な役割を果たすこと」などの意味があります。
荘子は比喩を使って無用の用をあちこちで説いているのですが、例えば荘子は友人の恵子に思想をからかわれます。「君の話は壮大だけど何の役にも立たないじゃないか」と。実際、荘子は人間社会よりも宇宙や大自然の雄大さに比べたら人間の価値観は小さいなどと説きました。
そのような彼は恵子に対して、こう言い返します。「役に立たないと解ってるからこそ、何か役に立つか解るんだよ。例えばさ、僕たちはほんの少ししか土を踏めないけど、地中にまで掘り下げたら、役立つって言える?」。恵子は「いや、言えないね」と答えるのを聞いて、荘子はこう言いました。「僕の話もそれと同じだよ」。なんだか詭弁のような気もしなくもないのですが、樗木のエピソードは直接的に語っています
またある時には恵子が荘子に愚痴をこぼします。「僕の庭には樗木っていう大きな木があるんだけど、曲がりくねっている上に瘤だらけで何の役にも立たないんだよ」と。 「別に役に立たなくても困らないし、いいんじゃないの?」と。
かなり意訳しましたが、二つのエピソードともに狭い価値観として有用性を批判していると解ることでしょう。
その時は立たないような研究でも、実は後になって役立つと解ってたことが、科学史では往々にしてあります。人間もそれと同じなのかもしれません。
毎年、年末年始の休みには暇なのでモンテーニュ『エセー』などの大著を読むことにしています。さすがにプルーストの『失なわれた時を求めて』は集英社でも全十巻なので手が出ませんが、昨日、図書館から初期ストア派断片集を借りてきました。全五巻なのでかなり重く、これだけ多くの本を一度に借りたのは学生時代以来かもしれません。
アレキサンダーの大遠征以降、インドとギリシアの文化が互いに混じり合いました。異質な文化との接触は保守的な人の心を掻き乱したのでしょう。このころ、いかに心の平穏を求めるかが関心となっていきます。もちろん初期と後期とでは同じ思想でありませんが、ストア派は徹底してセルフコントロールを行い、心の平穏を得ようとしました。ストイックの語源。ドラマ『ミステリと言う勿れ』でストア派の哲学者マルクス・アウレリウスを引用していたことでもご存じかもしれません。この思想が現代にも受け継がれ、情報過多な世の中に流行していると言えましょう。
一方、どれだけストイックに構えていても目標が達成できない人も少なくありません。この原因は現状の理解度、目標設定のバランス。さらには好奇心の有無。
さらには興味と関係していなければ、好奇心が湧きません。例えば、『ミステリと言う勿れ』から哲学者マルクス・アウレリウスの『自省録』を読む、あるいは人生に思い悩んでストア派に興味が湧いたなど。まさに「君の内を掘れ。内にこそ善の泉が、それもつねにほとばしり出ることのできる泉があるのだ。君がつねにほるならばだが」(マルクス・アウレリウス『自省録』)の通り。そして「あたかも一万年も生きるかのように行動するな」と述べています。年末年始には少し早いですが、アウレリウスのこの言葉を胸に、それぞれの「泉」を掘って、鉱脈に変えていただければ幸いです。
おはようございます。今日のパスタは【明太子パスタ】です。
青森県八戸市で震度6強の地震が発生しました。被災者の皆様へお見舞い申し上げます。
東北地方に知人、親戚がいなくとも他人ごとではありません。南海トラフ地震などもさることながら、SNSには様々な偽情報、誤情報が蔓延する危険性があります。
例えば熊本地震ではライオンが動物園から逃げたと偽情報が流れました。犯人の男性は業務妨害で逮捕。
またこのような巨大地震が発生するたびに、人工地震ではないかと囁かれます。もちろん、地下で核実験を行なえば、結果的に地震のような現象は起こり得ます。例えばアメリカでは5メガトンの核爆弾を使用して核実験が行なわれましたが、このときでもマグニチュード6.9。これが史上最大の核実験なのですが今回は7.6。ですので、マグニチュードは1増えると約32倍になるので、32の0.7乗になります。計算すると、史上最大の核実験の約11.3倍。
これだけの爆弾が仮にあったとしても人知れず海中や地中に埋めなければなりません。作るだけでもかなり大掛かりな施設が必要ですし、もちろん大量に材料を調達する必要があります。これらの課題を克服できたとしても現在の技術では運搬も不可能。
したがって、人工地震兵器はSFの中だけの話になりましょう。偽情報・誤情報ともに惑わされず、地方自治体などの確実な情報を頼りに行動していただければ幸いです。
年末調整の書類が面倒! そうは言っても書かなければいけないので、土日に仕上げて、提出しました。このように年末になると、書類が増えます。
そしてこれとともにフィッシング詐欺の被害も増えるかもしれません。アメリカの事例なのですが、税務局を名乗って、受信者に未請求の税金還付があると伝え、決済カード情報などをだまし取ろうとしました。還付金詐欺。
もちろん、日本にアメリカの税務局からメールが送られても、ほとんどの人は相手にしないことでしょう。しかし、これが日本の国税庁を騙っていたら、詐欺の被害者になってしまうかもしれません。
事実、このような詐欺はあるようで、国税庁のホームページでは注意を喚起しています。「国税庁、国税局及び税務署では、ショートメッセージやメールにより国税の納付を求める旨や、差押えの執行を予告する旨の案内を送信していません。」とある通り不安を煽るような内容に言及されていますが、もちろん、文面は変わるかもしれません。
対策は安易にリンクをクリックしない、フィルタリングソフトを使うなど。フィッシング詐欺の被害に遭うと、年末調整の書類よりも遥かに面倒なことになりかねません。くれぐれもご注意を。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
Geminiの最新版がつい先日リリースされました。頭の体操がてら休憩時間に高校数学の問題を解いており、答え合わせに重宝しています。この他、簡単な事実確認などに。
もちろん開発元が違うので一概には比較できませんが、使用目的によってはまだまだ人間に劣ります。コンピュータで動いているので、数学の問題は非常に優秀な反面、例えば小欄の執筆などはまだ苦手。もちろん指示の出し方にもよりますが、非常に短調でありきたりの文章になってしまいます。またよく読むと助詞の抜け、「は」と「が」の区別など文法的な間違いも時々。
したがって全ての業務をAIに置き換えると、かえって人間が疲れかねません。AI疲れ。例えば、Microsoftでは強制的に自社AIのCopilotを使っているのですが、社員たちが疲弊しているそう。充分にAIを活用できていない場合は能力が低いと評価されているとのこと。
実際、AIがプログラムを組むと、バグなどで生産性を19%低下するとも指摘されています。無能とは言えないまでも「重大な限界がある」のです。
もちろん、将来的には全ての業務をAIが遂行できるようになるのかもしれません。しかし現段階は夢のまた夢。全ての業務を任せるよりもAIは単なる道具だと割り切って、あくまでも人間が中心に考える必要があるのかもしれません。
人間は何かの記念日だと言われると購買意欲をそそられるようです。ブラックフライデーもその一つ。通常、11月の第4金曜日なのですがアフターセールとして延長していると話題になっています。
海外のドラマではクリスマスの時期にプレゼントを贈り合っているので、年末商戦は英米問わず同じなのかもしれません。
一方で年末商戦になると、模造品や粗悪品などがはびこるようで、国民生活センターが注意を呼びかけています。
例えば、通販サイトでダウンジャケットを買ったら偽ブランドだった、無関係の品物が届いたなど。
いずれも格安セールが謳われており、国民生活センターは「大幅な割引や極端に安価な冬物商品のネット上のセール広告にご注意!」と注意喚起を行なっています。また、チェックリストには「サイト内の日本語が正しく表記されていない(見慣れない漢字や言い回しなど)」の項目がありますが、生成AIにより見分家が付かなくなりました。また詐欺の犯人たちも国際化しています。犯人の中に日本人がいたら、あまり意味がありません。
一方、URLなどは誤魔化しが利かないので、これを見れば確実性が増します。いずれにせよ、極端な割引には要注意。万が一、被害に遭ったら、消費者ホットラインの「188」番へ。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子クリームパスタ】です。
食に健康を持ち込むのは野暮だと承知しながらもついつい健康的な食生活を意識してしまいがち。例えばコーヒー。ほとんどの人は抗癌作用などは気にせず飲んでいることでしょう。
オレンジジュースも突き詰めれば好きか嫌いかなのですが、心臓病のリスクが減ると解りました。被験者に毎日500mlのオレンジジュースを飲んでもらったところ、「炎症や高血圧に関連する多くの遺伝子の活性が低下してい」たのです。
もちろん、大小さまざまなコップがあります、コップ1杯を200mlとした場合、約2.5杯に相当。
オレンジには抗酸化作用や抗炎症作用のヘスペリジンが含まれており、これは、高血圧、コレステロールバランスなどにも好影響を与えます。
さらにオレンジなどの柑橘類自体にもうつ病の予防効果がある可能性があります。「 かんきつ類の摂取頻度が最上位のグループの人は、最も少ないグループの人に比べてうつ病のリスクが22%低いことがわか」ったのです。「果物全体や野菜、リンゴ、バナナの総摂取量でも分析を行いましたが、有意な関連性はみられなかった」そうです。
これから冬が近づくにつれ、炬燵で蜜柑を食べる人も多くなることでしょう。もちろん食に健康を持ち込むと野暮ですが、美味しく健康管理をしていただけたら幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子クリームパスタ】です。
夢。古くは古代ギリシャのアルテミドロスが取り上げていますし、弁論家キケロも「覚醒時の思考や行動の残滓は、睡眠中の心の中でもっとも活発に動き回る」と述べています。また哲学者のルクレティウスも「何かに熱中して、そのことが心から瞬時も離れないような場合、それが夢に現れることはだれにでもよくある」と『事物の本性について』で書いています。経験的にとはいえ極めて的を射ていると言えましょう。
精神科医のさきがけ、フロイトは心の傷が夢となって現れると考えました。現に復員後の兵士は悪夢で眠れないと訴えていたのです。悪夢自体は問題がありません。心に傷がなくとも、六歳から見るように。そして十歳をピークに段々と減少。
イタリアの睡眠研究者、ジュリオ・ベルナルディ博士は「夢は想像力や記憶、感情に関わる神経系に依存しており、これらはすべて加齢と共に発達し、再編成されます」と述べています。しかし、どのような年齢ごとにどのような夢を見るかの研究はあまりありません。その中では、「若い人は夢をより鮮明に見て、感じ取っている傾向がある一方、高齢者はより複雑で、感情的ではない状況の夢を報告する」ことが解っています。一般的にはその日の記憶を整理していると考えられており、ルクレーティウスたちの経験論とも一致しているといえましょう。
一方、デイヴィッド・フォークスによると、思春期初期の若者は落下する夢、追いかけられる夢、モンスターや動物と対決する夢」などを報告するようになるそうです。これはどちらかというとフロイトの理論に近いといえるかもしれません、
たかが夢、されど夢。年齢を重ねるごとに書き換えられるいわば「心の自伝」。松尾芭蕉が「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」と呼んだように、人生も夢のようなものなのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込み】です。
大分県に続いて、京都や栃木の宇都宮でも火事がありました。特に冬場は暖房の使用に加え、主に太平洋岸側では空気が乾燥しやすくなります。直感的に湿度100%、つまり水中では火が消えてしまうことからも想像できるかもしれません。物理学的に言えば物が燃えるためには熱源が必要ですが、水分があると熱が伝わりにくくなります。逆に乾燥していると、熱が遮られません。さらに静電気も発生。この火花が微細なホコリに引火するなど。火元になります。これが乾燥と湿度の関係。
このメカニズムが解れば対策は容易に推察できましょう。つまり、部屋の湿度を上げれば、予防になるのです。加湿器などを使わなくとも、部屋に洗濯物を干すだけ。光熱費・水道代なども抑えられるうえに、洗濯物も早く乾きます。この際、衣類をストーブの吹出口に近付けすぎてはかえって危険。火元には余計な物を置かないようにすることが大事です。
① 調理中にこんろから離れない
② こんろ周りの整理整頓
③ 換気扇や魚グリル等の定期清掃
皆様、くれぐれもご注意を。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
いよいよ来週から十二月。寒さに出勤直前に厚手のズボンに履き替えました。しかし大寒は来年の一月。まだまだ寒くなります。五月初めの暖かくなり始めたころに小欄で暑熱順化を取り上げましたが、これと同様の理屈が十一月下旬にも当てはまります。寒冷順化、要するに身体を寒さに慣らすこと。
寒冷順化が進んでいないと、ぎっくり腰などの原因にもなりかねません。腰へ急に負荷が掛かると、耐えきれなくなります。これがぎっくり腰。つまり腰だけでなく、特定の場所へ負荷が掛かると類似の症状に見舞われるのです。現にぎっくり背中、ぎっくり膝などもあります。このような症状は中高年がなると思うかもしれません。しかし若者もなる危険性はあります。
寒冷順化を促すには、スクワット、腕立て伏せなどの運動。人間は特に何もしていなくても発熱しており、この原因の一つが筋肉です。つまり筋肉の量を増やせば、発熱量も増加するのです。
もう一つ、そもそも寒さに身体が慣らすためなので、寒くても外出しなければ意味がありません。
つまり、外での運動が最適だといえましょう。ただし、急激な寒さの中での激しい運動は特に高齢者などは負担となりかねません。
充分なウォーミングアップを行なった上で、運動に臨んでいただければ幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
ADHD、つまり注意欠陥多動障害は通常、WAISなどの心理検査で判定します。何回か受けているのですが、検査日だけでも2~3日程度。
もちろん、特に日本では人生を左右するような大きな検査なので慎重でなければいけません。しかし、大雑把でも構わないので、もう少し項目を減らしてほしい、と思いながら受けている人も少なくないはず。
あくまでも傾向ですが、「ASRS v1-1」を使えば6つの項目でADHD特性があるかどうかが解ります。作成者は世界保健機関と複数の研究者。
下記の項目に「全くない」「めったにない」「時々」「頻繁」「非常に頻繁」で答えるだけ。
1.物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。
2.計画性を要する作業を行なう際に、作業を順序だてるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。
3. 約束や、しなければならない用事を忘れたことが、どのくらいの頻度でありますか。
4. じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。
5. 長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。
6. まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることが、どのくらいの頻度でありますか。
繰り返しますが、これだけでADHDと診断できるわけではありませんし、もし仮にADHDだったとしても落ち込む必要は全くありません。例えば1、2は社会人であればAIを使えば対応できるかもしれませんし、3についてはタイマーをセットするなどの対策を取るだけ。
>そもそもニューロダイバーシティの観点からいえばADHDは異常ではなく「正常」。個人を「治療」によって変えるのではなく、変わるべきは社会だと考えているのです。
コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスなどの言葉に代表されるように社会は効率化を重視してきました。そしてADHDはこのような社会へ疑問を投げかけているのかもしれません
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のうま塩パスタです。
昨日、電車を待ちながらぼんやりと日本語の「うつる」と言ったときに共通点がありそうだと考えていました。「移る」「伝染る」「映る」「写る」などさまざまな字が使いますが、漢字は中国から伝わったので、訓読みには日本古来の概念が反映されているといえましょう。
結論から言えば、複写対象の結果だけに焦点を絞っていると考えられます。典型的な字は「写る」。また「鏡に姿が映る」「スクリーンにスライドを映す」も姿やスライドが鏡やスクリーンへ「複写」されています。
また「伝染る」は病気の症状が相手にも「複写」されています。確かに伝染源の人は症状が残っていることが多いですが、言葉自体は伝染源の結果を直接説明していません。「風邪は伝染せば治る」と傍迷惑な迷信さえあるくらい。
一方「移る」は少し難しいのですが、「複写」の概念で一応の説明はつきます。パソコンのデータを想像すると解りやすいのですが、コピーして、元のデータを消せば「移動」したことと変わりません。
つまり再現の手段や複写元の状態こそ違えど、いずれも複写の結果なのです。
いずれの場合も「元がどうなったか」よりも「結果、何が新たに現れたか」しているかに注目しているといえましょう。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子クリーム】です。
パーで買ったら5点などのような点数をつけなければ、じゃんけんの勝率は3分の1になります。しかしあくまでも理論的な話。実際に統計を取ってみると、グーを出す傾向にあるそうです。数学者の芹沢光雄が25人の学生を対象として、計11567回のジャンケンの実際に統計を取って調べると、グーが35.0%、パーが33. 3%がチョキが31. 7%になりました。限りなく33%に近いですが、わずかグーが優位。
一方、オーストラリアの研究62名の参加者にペアを組ませて、コンピューターとじゃんけんを合計480回行なわせると、グーは51.61%。一方でチョキの割合はわずか14.52%になりました。
さらに脳波の測定で、負け越しているときは過去の記憶に引きずられていると解りました。一方、じゃんけんで勝っていると、過去の記憶に依存していなかったのです。もちろんじゃんけんは独立試行、つまり一回目に勝っても負けても結果は二回目のじゃんけんに影響を与えません。勝者の脳では数学的に正しい分析が行なわれていたのです。
もちろん、過去から未来を予測でき、特に人間はこの能力が優れているといえましょう。しかし本来なら偶然の事象でも結びつけてしまうことがあります。研究チームは、「じゃんけんに勝つための秘訣は、過去の勝ち負けや相手の手を分析しすぎず、思考を今に集中させて過去を忘れることにあるのかもしれません」と述べていますが、じゃんけんなどに限らず、今に集中することこそが重要なのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
昨日は読書関係のオフ会に参加しました。今ではオフ会も市民権を得たようで、総務省の調査によると、TwitterなどのSNSでは4割から5割、skypeなどのビデオ通話では6割、匿名掲示板でも3割の人が、実際に会っています。もちろん発信者だけ対象としてはいますが、人間関係の変化を現しているといえましょう。
もちろんオフ会に参加するかは最終的に個人の判断によるのですが、何十年も一つの会社で働いていると、異動や転職でもしない限り、人間関係が硬直しがち。
また学生時代の友人とも疎遠になっていきます。その上、多くの場合、学生時代とは異なり、利害関係と強く結びついています。このような人間関係のままでいると、精神的に疲れてしまうかもしれません。『ココヨワチャンネル』のRyotaさんは、どうしたら人間関係で悩みまないかを解説しています。
例えば「人に口を出しすぎない」、「苦手な人と付き合い続ける必要はない」など。勝ち負けにこだわると幸福が見えなくなりますが、これはテストの点数などを競っていると、どうしても「勝ち負け」に目が行きがち。もちろん向上心自体は素晴らしいのですが、そればかりでは長続きしません。どうしても勝ち負けにこだわって疲れている人もいることでしょう、どれだけ楽しんで行なっているかに基準を変えるのも一つの手かもしれません。
主に40代向けを対象へ向けて発信しているのですが、どの年齢層でも当てはまるといえましょう。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
特に20歳以下の年齢に目立つとのことで、学級閉鎖や学校閉鎖なども見られます。
もちろん病院などの医療機関から報告を受けないと解りません。したがって、実際の患者数は発表よりも多いと推定されます。
予防は新型コロナウィルスの時と同様、手洗い・うがいが重要です。
・帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗う。
・ウイルスは石鹸に弱いため、石鹸を使うと効果的。
ウイルスなどの病原体は皮脂に付着しており、石鹸は界面活性により皮脂と結びつきます。もちろん流水でも勢いで手の皮脂が落ちるのですが、ウイルスの膜を破壊。さらに、界面活性の作用で不思議なことに、水と油が混じり合います。つまり、皮脂と水が結びついてより落ちやすくなります。
石鹸以外にもマヨネーズが分離しないのも界面活性の作用。合わない人同士は水と油に喩えられますが、化学的には界面活性で「呉越同舟」になるのです。
この他、栄養バランスや十分な睡眠も免疫力を維持し、インフルエンザなどに負けないような身体になります。
皆様、お気を感染にはお気をつけて!
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【カルボナーラ】です。
昨日は片頭痛か風邪を引いたのか、頭が痛かったので休みました。検温すると37℃。でも頭痛と微熱は無関係で、下膳の手伝い、朝食などの直後だったので体温は少し上がっていたかもしれません
いずれにせよ頭痛薬を飲んで、念の為に欠勤しました。心身が休息を求めていると割り切っていても病床は退屈。タブレット端末で音楽を掛けながら、微睡んでいると身体がビクンと跳び跳ねました。2回も。
今朝、小欄を書くに辺り調べてみると、実は正常な反応。入眠時ミオクローヌスやジャーキングと呼ばれます。完全にはメカニズムが解明されていませんが、脳幹網様体の誤作動。ここは筋肉や緊張・弛緩をつかさどっています_blank">。そして、睡眠時には全身の筋肉が弛緩するのですが、切り替えが上手く行かないときがあります。これが入眠時ミオクローヌス。
また、「カフェイン、ニコチン、アルコールの摂取を控えること」も予防につながります。もちろん、どちらを選択するか医学的な話ではありません。個人の価値観。また長時間起きているときや、眠いのを我慢しているときや、疲れている時にジャーキングは起こりやすいそうです。また
二十代ならいざしらず、健康面を考えて、別に徹夜もしていませんので、やはり疲れていたのでしょうか。いずれにせよ夜の睡眠には影響がありません。
もし、入眠時ミオクローヌスで眠りが浅くなっていたら、睡眠専門外来や神経内科へ。
アルキメデスは王様から王冠を壊さずに、偽物か判断できないかと相談されたとき、入浴中に浴槽の水位に気付き浮力の原理を発見したといいます。つまり、偽物の王冠なら体積が違うはずなので水位の変化が違うはずだと。ユーレカ、と叫んだとアルキメデスは言われています。こうして無事、王冠が偽物かを見分けられました。
この他にもフリードリヒ・ケクレはベンゼン環の化学構造を夢から思いついたと伝えられています。このような例は科学だけでなく、おそらくあらゆる分野でも言えるのでしょうが、閃きとはそもそも脳の中でどのような現象か、あまり理解されていませんでした。
そこで、アメリカのデューク大学で、マキシ・ベッカーさんたちは閃きが起こると脳の中でどのような変化が生じるかMRIで調べました。ベッカーさんたちによれば、海馬が大きく関わっているとのことです。
海馬は長期記憶と深く関係していますが この他、予測が外れたときにも働きます。
・文字通り視野を広げる。
・青や緑のような色はリラックス効果がある
・変化をつける
この他にも多様性を受けいれるなどの項目も。
急いでいるとどうしても閃きは生まれにくくなります。つまり焦りこそ閃きにとっては大敵。もちろん締め切りも重要なのですが、あまり急ぎすぎても独創性は生まれないことでしょう。自然の中でゆっくり考えるのも有効なのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【カルボナーラ】です。
涼しくなって、散歩に適しています。散歩なども立派な運動。笑覧でもこれまで運動の様々なメリットを紹介してきました。身体機能の維持やリフレッシュ効果はもちろん、糖尿病の予防や認知機能の向上など。
この度、ドイツの大学で、プレプリントが発表されました。プレプリントとは査読を受ける前の論文。通常、論文は研究者が審査しなければ学会誌に掲載されません。しかしプレプリントは審査を受ける前の論文。信頼性は論文ほど高くないものの、研究者が書いています。
そのプレプリントによると、腹筋などの筋力トレーニングを行なうと腸内環境が変化したそうです。
腸内には様々な細菌が生息しています。「細菌」は悪いイメージがあるかもしれません。しかし、実は単細胞生物の一種にすぎず、中には発酵食品を作るときのように、有用な細菌もいます。運動のにより上昇したのはまさに有用な細菌。例えば、ロゼブリア・ホミニス。酪酸を生み出し、この結果、エネルギーを供給する、有害な細菌の侵入を防ぐなどの役割を果たしています。
しかし、全ての例で改善したとは言い切れません。一部の例で有用な細菌が減り、有害な細菌が増えていたのです。
つまり、腸内環境の変化には個人差があるといえましょう。さらなる研究が待たれますが、可能性が示されました。腸内環境に限らず、各人のコンディションに合わせて運動していただければ幸いです。
おはようございます。今日のパスタは【カルボナーラ】です。
ストレス。何かと悪者となりがちですが、本来は身体の防衛反応です。原始時代では野生の虎などに襲われる危険性がありました。瞬時に闘争か逃走かの二者択一を判断しなければければいけません。しかもどちらの行動も脳を活性化させ、機敏に身体を動かす必要があります。いわば緊急モード。つまりストレスを感じなければ、原始時代では生き残っていけなかったのです。
現代、スポーツ選手などを除いて瞬発力は不要となりました。しかし、ストレスはますます増えています。例えば時間に追われて仕事をするなどはいつも虎に追われているようなもの。
しかも時間だけではありません。クライアントからの催促、生活費などさまざまなものに追われていることでしょう。
また、いつも迅速に判断していると、熟慮ができなくなります。この結果、衝動的・刹那的な快楽に走りやすくなります。
このように考えてみると、現代社会はまるで悪夢。ストレスを感じて疲れるのは当然だといえましょう。
この「悪夢」から逃れるには、積極的に休息を取ること。しかし、「休息」といってもゲーム、SNSは逆効果。気心の知れた友人とのコミュニケーションなら話は別ですが、違う意見に苛々、他人のきらびやかな投稿に嫉妬……。いわゆるSNS疲れを引き起こしかねません。
ただ目をつむるだけ。小まめに数秒間、目つむるだけですので、通勤、退勤、信号待ちなどの「スキマ時間」でも充分に有効です。
おはようございます。今日のパスタは【トマト煮込みパスタ】です。
名は体を表すと言いますが、科学の分野には当てはまらないかもしれません。例えばX線。ヴィルヘルム・レントゲンは「未知」の意味を込めてX線と名付けました。しかし、その後、電磁波の一種などの正体が解って、すでに「未知」ではなくなっています。
X線の由来なら科学の雑学や科学史の一ページだけ。しかし、中には病名が偏見の的になっていることもあります。例えば「生活習慣病」。確かに運動などの生活習慣で予防はできますが、遺伝などの複雑な要因が絡みます。特にⅠ型糖尿病の場合は遺伝的な要因も絡んでいる以上、完全には防げません。予防してもなる可能性が残る点で、マスク、手洗いやうがいなどを徹底していても、風邪を引く可能性があることと似ているかもしれません。
風邪を引いても落ち込む必要がないのと全く同様の理由から、生活習慣病と診断されても全く落ち込む必要はないのです。そもそも落ち込んでも治りません。そうであるなら、風邪になったら風邪薬を飲むように、あるいは通院するように、改善していくか気を配ったほうが建設的だといえましょう。
そしてこれは生活習慣病に限らず、ある程度の診断名に当てはまります。そもそも日本の医療制度では診断名を付けなければ、治療や福祉は受けられません。診断名は個人を否定するものではないのです。生活の質を高めるためにある、と実利的に考えると、気が楽になるかもしれません。
犬が夢中でボールを追いかけているなどの姿を、テレビで見ると微笑ましくなることでしょう。しかし、そうも言っていられないかもしれません。
依存症のメカニズムに似ている可能性があると明らかになったのです。例えば、一部の犬は手が届かないように玩具を箱の中に入れても、関わり続け、餌や飼い主との交流などよりも優先していました。これはゲームを隠しても考え続け、食事や他者との関係をを疎かにするなどの行動と似ています。
また飼い主へのアンケート結果も、「遊びが満足いくまでますます多く必要になる」「悪影響があるにもかかわらず遊び続ける」などの項目と関係していました。
もちろん、依存症はつきつめればドーパミンの異常分泌。この物質は意欲をつかさどり、ドーパミンが多く分泌されれば依存症になりやすくなります。決してこれが悪いわけではありません。ドーパミンが出なければ何も意欲が湧かなくなるのです。もっといえば勉強やスポーツへの意欲もまた、ドーパミンの効果だといえましょう。両刃の剣。
盲導犬や介助犬にも役立っているように犬は賢い動物。依存症は知能の高さの現れなのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【【明太子パスタ】です。
気が早いかもしれませんが、もうすぐ冬休み。その前に学力考査、いわゆる定期テストが待っています。中には好成積だったらお小遣いをアップするなどでモチベーションを高めていらっしゃるかもしれません。もちろん最終的には各ご家庭の方針。しかしこの方針にはデメリットがあると、ダイヤモンド・オンラインの記事にあります。
いうまでもなく、復習するなどのようにテストは勉強の手段にすぎません。それが、いつしか手段にすりかわってしまうのではないかと指摘します。
例えば6択問題で熟慮した上で導き出したのか、鉛筆を転がして出したのかでは、たとえ同じ「正解」でもかなり意味が違ってきます。
また、分数の割り算。
A.分子と分母を入れ替えて掛ける
B.割り算とは2×□=6のように掛ける数と答えが解っている時に、掛けられる数を求めることだと確認し、これを分数にも当てはめる。
Aはただ機械的に計算しているに過ぎませんが、Bは原理的な面まで理解しています。そして数学の勉強ではBの思考が大変、役立ちます。むしろ一般化の過程は数学的思考そのもの。中学生になって無理数を学習し、高校生になって虚数を学習する時にも全く同じ方法が使えます。
しかし、テストではその違いが解りません。成果主義よりもテストの限界。
もちろん社会の仕事などでは成果主義が採用されがちなのですが、不正に手を染めるなどの弊害があります。そしてじっくり考える、解らなくても諦めないなどの大切な習慣が身に付きません。これは特に数学などで大切な習慣なのですが、仕事などにおいてもある程度、当てはまることでしょう。
それなら、成果ではなく、過程に応じて評価すると補えます。いずれにせよ、子供が自身を失っては何の意味もありません。
そしてこれは大かれ少なかれ、大人、そして自分自身にも当てはまることでしょう
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子とほうれん草の和風クリームパスタ】です。
数学の話で、順列・組み合わせの話があります。例えば5桁の数字を重複を許してランダムに作ると何通りの組み合わせか求めるような問題。例えば00000、12345のようなパターン。
10×10×10×10×10で10万通り。つまり5桁のパスワードなら場合00000~99999まで10万通りの組み合わせを試せば、理論的には突破できます。現実的には3回間違えると、ロックがかかるなどの対策が取られているので、甘くはありません。しかしこの攻撃は意外と原始的。総当り攻撃と呼ばれ、このように全ての組み合わせを試しているにすぎません。
原始的といっても侮るなかれ。数字だけでも桁を一つ増やすだけで10倍になるのです。もちろんWebサービスなどのアカウントではアルファベット26字も加わるので、大文字と小文字を区別するなら、26×2+10。つまり5桁の場合でも62×62×62×62×62=916,132,832。つまり約9億通り。15桁なら、計算する気力も失せるほどの途方もない数になります。
もっとも、侵入者もただやみくもにトライしているわけではなく、辞書の言葉などから試しています。しかし、膨大な量には変わりません。
これだけなら安全……なのですが、パスワードがランダムだと記憶できないと思って、使い回すと危険です。皮肉なことに、パスワードが長くなればなるほど管理が面倒に。「複雑な組み合わせを求められると、多くの人は覚えやすいようにかえって単純なパスワードを使い回すため効果が薄まるということです」。この結果、アメリカの機関が「パスワードに数字や記号、大文字など異なる種類の文字を組み込むこと」を勧めないようになりました。
もちろん、使い回さないなら、この限りではありません。例えばHDDに保存しておいて、絶対にクラウドへつながない、いっそ、アナログで保存しておくなど。
パスワードの攻撃が案外、「原始的」なように、漏洩の原因も案外、原始的。みなさま、お気をつけて!
読書週間につき、今週もまた、小説の中で障碍者がどのように描かれているかを紹介しています。
一昨日と昨日はアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』と『象は忘れない』をもとに精神病がどのように描かれているか見ていきました。『象は忘れない』など含め何作かはデイビッド・スーシェ主演で映像化されているので、翻訳特有の文章に抵抗などがある場合はドラマを見てから、原作を読むと理解しやすいかもしれません。
この他にも例えば刑事コロンボはドラマも小説も出ており、中には精神病患者が犯人の作品もあります。例えば『死者のギャンブル』(二見書房)。コロンボは最初に犯人が解るので、紹介しても問題ありませんが、ハロルドは叔父の莫大な遺産を狙って犯行計画を立てます。ハロルドはギャンブル依存症で借金が首が回らないのです。しかし誤算が生じ……。
同じ英語圏の作家時といってもクリスティはイギリスで、刑事コロンボのウィリアム・リンクたちはアメリカ。その上、時代も違うので一概には比較できません。しかし、ハロルドの逮捕で破滅的な結末を迎えるなど、少なくともギャンブル依存症の患者へは救済的な扱いが行なわれていません。
もちろんギャンブル依存症が「病気」として認知されていなかった可能性もあります。しかし、ギャンブルについて三段階を経るとしています。
第一段階は「生活の楽しみの中心がギャンブルになっている(中略)。次第に自尊心とうぬぼれが強まり、リスクなど省みることなくギャンブルにのめり込んでいく」
第二段階は「厄介なトラブルを抱え込むことになり、それから逃避するためによりいっそう派手なギャンブルにはまりこんでいく」
第三段階は「情緒不安定におちいり、ときに自殺や強盗など過激な行動に至ることもある」。
このような記述はギャンブル依存を理解する上で役立つといえましょう。
一方、あくまでも趣味の範囲で楽しむなら問題ないと原作者は考えているようです。コロンボは「かみさん」とのコミュニケーションツールとしてポーカーをしているのです。
ギャンブルといえば、読書週間の企画も出たとこ勝負。ほぼ思い付くままに小説を紹介しているのです。それゆえ、毎年、近付くと少しだけ不安になりますが、「案ずるより産むが易し」。毎年、案外すんなりと書けるのですが、これはコラム執筆だけでなく、ある程度の事柄に当てはまるのかもしれません。
読書週間につき、今週もまた、小説の中で障碍者がどのように描かれているかを紹介しています。
昨日はアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』を題材に精神疾患がどのように描かれているのか、見てきました。彼らは単なる狂気としてではなく理解可能な存在として扱われています。
しかし偏見の対象だったこともまた事実。例えば『象は忘れない』。象は記憶力が優れており、タイトルの象は記憶の象徴です。デイビッド・スーシェ主演のドラマをご覧になって、ご存じかもしれません。
推理作家のオリヴァ夫人は、バートンコックス夫人から十二年前の殺人事件の再操作を依頼されます。彼女はシリアの名付け親となっていたのですが、バートンコックス夫人の息子はシリアは婚約。しかし、シリアの両親は心中していると噂が立っているのです。依頼主の女性は彼らが精神疾患から心中していると疑いました。そして的中していれば、遺伝しているかもしれないので、婚約に反対するつもりでいるのです。
オリヴァ夫人は知人のエルキュール・ポワロに事件を相談するのですが……。「象のように」記憶力が優れた人々へ、二人は聞いて回り、事件の断片をつなぎ合わせていきます。
事件の核心に触れるので詳しく書けないのですが、あらすじだけでもお解りいただける通り、この事件では精神疾患の偏見が描かれています。恐らくバートンコックス夫人の偏見は当時、ありふれていたのでしょう。どのように精神疾患を発症するかまだ詳しく解っていません。しかしこのような精神疾患への見方はスティグマと呼ばれ、現代にもまだ根強く残っています。それとともにアガサ・クリスティの作品で精神病の患者がいかに多様に描かれているかも伺えましょう。
もちろん、科学が発展して遺伝のメカニズムが解ってきました。しかし、優生思想などこの科学も偏見に加担していることは「象のように」記憶に留めておく必要があるのかもしれません。
読書週間につき、今週もまた、小説の中で障碍者がどのように描かれているかを紹介しています。
昨日はアメリカの作家、ウィリアム・フォークナーの短編「あの夕陽」から、黒人の女中、ナンシーの狂気を分析し、三重の意味で理解不可能だと指摘しました。
狂気を理解するためにはアガサ・クリスティの推理小説、例えば『ABC殺人事件』が参考になります。NHKのアニメや三谷幸喜の翻案でご存じの方も多いかもしれません。
アンドーバー(Andover)、アリス・アッシャー(Alice Ascher)が殺され、次いでベクスヒル(Bexhill)でベティ・バーナード(Betty Barnard)が殺され、C、Dとアルファベット順に続く……。連続殺人に灰色の脳細胞を駆使して挑むエルキュール・ポアロ。この作品では精神病の患者、アレグザンダー・ボナパート・カストがさも犯人であるかのように描かれています。原因は第一時世界大戦。従軍し、後遺症に苦しんでいたのです。
果たして彼が犯人なのかは伏せておきますが、動機なき殺人はまさに戦戦の比喩としても解釈できましょう。『ABC殺人事件』の被害者も、第一次世界大戦の被害者も、死の理由は偶然。
また当時、彼のような精神疾患が増えていました。また、クリスティ自身も看護婦として働いていたので、カストのような症例を多く見ていたのでしょう。
また晩年のフロイトはこのような患者を多く診察していました。ポアロの推理法は犯人の心理に迫るので、フロイトの影響が強く現れています。そして精神病を単なる狂気としてではなく、社会背景などから理解可能な「病気」として描いているといえましょう。
読書週間につき、今週もまた、小説の中で障碍者がどのように描かれているかを紹介しています。
昨日はアメリカの作家、ジョン・スタインベックの「熊のジョニー」をトリックスターとして分析しました。今回もアメリカ文学から。ウィリアム・フォークナーの『響きと怒り』……にしようと思ったのですが、気軽は読めません。四部構成で、それぞれコンプソン家の兄弟たちが同じ内容を語っているのですが、よく読まないと解りません。
第一部は知的障碍者、ベンジーことベンジャミンの一人称で書かれているため、時系列が破綻。第二部は精神病の患者、クウェンティンの一人称で書かれているため、妄想と現実の境界が曖昧。第三部は黒人差別主義者のジェイソンの一人称で書かれているため、政治的偏見にまみれ、最後は黒人の召使、チェルシーの一人称で書かれていますが、ようやく最後の章で読者が理解できるようになる……。もちろん、〈信頼できない語り手〉など表現技法の試みは面白いのですが、さすがにためらわれるので、『フォークナー短編集』から「ある夕陽」を紹介します。ベンジーは登場しませんが、彼らの少年時代。クウェンティンの回想なのですが、彼はまだ発症していません。
しかし、この小説では黒人の家政婦ナンシーが精神病のような妄想に取りつかれています。家の外に夫が隠れているのではないかと考えるようになり、殺されるのではないかと怯えるように。『響きと怒り』のコンプソン一家、特にジェイソンは幼いため、事態を把握できません。しかし彼らの父親はナンシーを説得し、連れ戻します。結局、ナンシーは失踪。夕陽がナンシーとの思い出を象徴していると解釈できましょう。
黒人と白人の図式で分析することが多いのですが、精神病患者とその家族の物語として読み取くこともできます。アメリカ文学と一口に言っても、北部は南部とでは傾向がかなり違います。北部は都市の問題を、南部は黒人の差別問題を中心にそれぞれ描いています。フォークナーは南部の作家。少なくとも「あの夕陽」では黒人を理解不能な存在としているといえましょう。この不可解さは特にジェイソンが大人の理屈を理解できないように、子供と大人の間でも横たわっていますし、また精神病患者などの障碍者といわゆる「健常者」との間にもあります。
またコンプソン家の父親はナンシーを無理に連れ戻しますが、彼女の意向に沿っていません。今日でも引きこもりの親が無理に連れ出して、余計に事態が悪化すると報じられていますが、この事例とも通じます。
しかし原理的に言って、人の心など完全には理解できません。だからこそ理解しようとしなければいけない、と「ある夕陽」では語っているようにも思います。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です。
読書週間ということで、先週に引き続き、今週も文学作品の中に障害者がどのように描かれているのかを紹介していきます。
前回は井上真偽『アリアドネの声』で猛聾唖の三重苦を取り上げ、ハルオ青年が救助していく中で彼もまた心が救われていくと述べました。
実際には猛聾唖だけでなく、障害が複数の箇所にまたがって現れることがあります。例えばスタインベックの短編「熊のジョニー」。『スタインベック短編集』(新潮社)に収録されています。
タイトルは芸人のあだ名に由来しています。熊のジョニーことジョニー・ベアは盲目で知的障害を抱えていますが、音に関しては驚異的な記憶力を持ち合わせています。村の人の会話をすべて記憶。酒場で声帯模写を披露してチップをもらって生活していました。しかし、名士のスキャンダルも酒場で披露してしまい……。
もちろん、盲目なので声や音に対しての能力が発達しているのでしょう。病名こそ明記されていませんが、実際に知的障害者の中にはこのような驚異的な記憶力を持っている人もいます。サヴァン症候群。
そして、この熊のジョニーはそもそも村の常識を知らないため、権威に反発できるのです。常識を覆す、権威へ反発するなどの登場人物を、ユングはトリックスターと名付けました。
しかし、この反発が必ず成功するとは限りません。例えば、ギリシャ神話のプロメテウス。神々に反発して、火を人類に与えてたので、罰を受けることになりました。
熊のジョニーもまた、その驚異的な能力によって村の「常識」や「権威」に反発しますが、その代償を支払うこととなります。ジョニーのような障害を持つトリックスターを描き、社会にある「見えない壁」や「規範」を残酷さを突きつけているといえましょう。彼らの存在は、常識の枠を超えた「異才」を排斥しようとする社会の鏡なのかもしれません。
昨日の更新はイレギュラーだったのですが、読書週間中は障害者関係している文学作品を取り上げています。月曜日はケストナーの『飛ぶ教室』に斜視の少年が少しだけ登場していることから、生きづらさの一つとして紹介。そこから同時代の児童文学作品『モモ』には過度な効率化が生きづらさの原因となっていると指摘しました。独歩の『武蔵野』はその生きづらさから逃れるために、田舎に価値を見出しているのです。
今回はエーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』で斜視が描かれていることに注目し、視覚障害者を取り上げます。元来、古代ギリシャの劇作家、ソフォクレスが盲目の預言者を描いているように、天才的な能力の代わりとさて、視力が奪われていたと考えられていました。
しかし、現代になってただの病気に過ぎないと解ってきますが、それでもなお、猛聾唖のヘレン・ケラーとサリヴァン先生の逸話は人の胸を打つものがあるといえましょう。『Yの悲劇』などでは猛聾唖の「証人」が登場します。
井上真偽の『アリアドネの声』もその一つ。巨大地震に伴い。地下に浸水が発生。地下街へ障害者の女性、中川博美が取り残されます。しかも目は見えず、耳も聞こえません。おまけに声も出せないのです。
しかも六時間以内に救助しなければ、地下街が水に浸って彼女の命はありません。ハルオ青年はドローンを操縦しながら、彼女の救助に向かいますが……。どのように救出するのか?
タイトルのアリアドネとはギリシャ神話の登場人物。半人半牛の怪物、ミノタウロスを退治しに、テセウスは向かいますが、アリアドネはその恋人。迷わないように糸の玉をテセウスに渡します。『アリアドネの声』では地下街がミノタウロスの迷宮になぞらえられているのですが、ハルオの心も表しているのでしょう。彼は過去に救えるはずの兄を助けませんでした。ずっと後を引いており、彼女を救い兄への贖罪を果たそうとしているのです。
そのようなハルオにとって中川博美は心の迷宮から出るための「アリアドネ」だったのでしょう。もちろん、古代ギリシャと現代日本では障害者に対してどのような感覚だったかも違います。もちろん、社会だけではありません。井上真偽とソフォクレスなどの作家個人の考えも大きく関わっています。
しかし、二人とも障害者はある意味で特殊な力を持っていると考えていることは間違いないのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマトソース】です。
今週は読書週間で、障害者に関係した本を紹介する予定……でしたが、11月3日からの新メニューが発表されましたので、こちらを優先して紹介します。
セットドリンク200円(ドリンクメニューからお選びください)
※全てのメニューにスープついてます!
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏肉とほうれん草のクリームパスタ】です。
読書週間なので文学と障害者の関係について紹介しています。昨日はエンデの『モモ』から生きづらさを読み解きましたが、明治時代にも生きづらさを抱えた人々が一定数いました。国木田独歩の『武蔵野』もその一つ。
折しも「ばけばけ」では小泉八雲の妻、トキを描いていますが、ほぼ同じ明治時代。「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開花の音がする」などとも謳われている通り、急激な西洋化が進んでいました。東京大学が設立され、明治の初めごろは大学を卒業すれば立身出世が約束されていました。鴎外の『舞姫』などもこのような立身出世を描いているといえましょう。
しかし、時代が進むにつれて、大学を卒業しても就職ができなくなりました。高等遊民。漱石の『それから』などにも登場しています。そして独歩の作品にも高等遊民が登場します。例えば「忘れえぬ人々」などが直接的に描いていますが、独歩の『武蔵野』でもこの文脈で解釈できましょう、
今でこそ武蔵野は美術大学もあり、すっかり都会になっています。しかし当時は「林はまだ夏の緑のそのままでありながら空模様が夏とまったく変わってきて雨雲の南風につれて武蔵野の空低くしきりに雨を送るその晴間には日の光(中略)かなたの林に落ちこなたの杜にかがやく」とある通り林が広がっていました。『武蔵野』はこの林をひたすら描いているだけ。
文学史の観点からいえば、自然主義文学の先駆けであり、「風景の再発見」などの概念とともに語られます。従来、日本の風景は桜、富士山などの画一的な美だったのですが、武蔵野の林に美しさを見出しました。
そして、これは画一的な価値観よりも自分の価値観に重きを置いているのだとも読み解けるのです。これは風景だけに留まりません。そもそも平日の昼間に武蔵野を散策しているのです。立身出世から外れて、自分の価値観に従いながら武蔵野を歩いており、これは人生とも重なるかもしれません。つまり、自分の価値観に従って生きることが生きづらさを解消する一つの手段である、と。「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない」。
おはようございます。今日のパスタは【チキンのトマト煮込み】です。
昨日から読書週間なので文学で障害者がどのように描かれているかを見ています。昨日はケストナーの『飛ぶ教室』から少年たちがそれぞれの生きづらさを抱えていると指摘しました。
今日は障害者とは直接、関係ありませんが、生きづらさについていったん深くほ掘り下げてから、当初の予定へ立ち返ろうと思います。
エーリヒ・ケストナーは詩も書いていますが、ドイツの児童文学作家としての知名度が圧倒的に高いといえましょう。奇しくもケストナーよりも少し後の児童文学作家、ミヒャエル・エンデは生きづらさの原因を探るような作品を残しています。『モモ』。
ドラマ『35歳の少女』では、主人公が『モモ』の引用をしているので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
ケストナーの小説はリアリズムの作風なのですが、エンデの作品はファンタジックな小説が多く、『モモ』もその一つ。主人公の少女モモは廃屋に暮らしていますが、カウンセリングのような才能があり、彼女と話していると不思議なことに自己肯定感が沸き起こります。そのような才能があるので、町の人たちとの関係も良好でした。
しかし、灰色の男たちが「時間銀行」と名乗ります。時間を節約すれば、寿命が伸びると言い、町の人たちは騙されていきました。この結果、町の人たちは効率的に仕事をするように。しかし、町全体が神経質になっていきます……。モモは人々の目を覚ますために奮闘し……
あらすじを大まかに紹介するだけでもお解りいただけると思いますが、過度な効率化がどのような弊害を与えるかが描かれいるといえましょう。
生きづらさが生まれ、それに耐えきれなくなると精神を病むのかもしれません。もちろん仕事の効率化は重要。しかし、それはあくまでも余暇を楽しむなどの目的であって、目的ではないのです
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
来週から読書週間が始まります。便利な世の中になったもので、青空文庫へ行けば、著作権の保護期間が終了した文人たちの作品が無料で公開されています。夏目漱石などの小説、高浜虚子などの俳句、与謝野晶子などの短歌、西田幾多郎などの哲学論文に至るまで。西洋文学ではカフカやドストエフスキーなどもあります。
またAIに翻訳してもらえば、クオリティは別にしても、原理的にはパブリックドメインの作品なら、言語にかかわらず日本語で読むことができます。
しかし、このAI。時にはありがた迷惑のコメントもするようで……。「これは長い文章のようです。要約を読んで時間を節約できます
」と表示されたことがSNSで話題となっています。
もちろん、AIの手に負えるかは別にしても中にはあらすじや要約を知っておくと、挫折しにくくなるような小説もあります。トマス・ピンチョン『重力の虹』などの前衛文学。また学術書を独学で読むときもAIが役立つことでしょう。しかし多くの文学作品はじっくり味わうものなので、投稿者が指摘するように「時間の節約とは遠い場所にある」のです。
もちろん仕事は効率的に進めなければいけません。しかし、全てを効率化することはありませんし、かえって危険です。読書は効率化の誘惑に抵抗するすべなのかもしれません。
よくドラマや小説などでは哀愁を表現するときに夕焼けの場面になります。「三丁目の夕陽」では昭和のノスタルジーが、タイトルの「夕陽」によって表れているといえましょう。また太宰治の「斜陽」も名家の没落を斜陽、つまり夕焼けでに託しています。しかしたら友人と別れて帰らなければいけなかったことも関係しているのかもしれません。
いずれにせよこれは象徴的な表現技法。しかし中には感情の変化がある人もいます。夕陽の美しさに見とれて爽やかな気分になる……のではありません。苛立ち、焦燥感などの否定的になるのです。
夕方はホルモンの関係でストレスの影響を受けやすくなってしまうのです。血糖値が低下すると、脳はエネルギー不足だと判断。この結果、守ろうとアドレナリンやコルチゾールを放出。この時、前頭葉の働きが低下し、感情が制御できなくなってしまうのです
したがって
・朝食を抜かない
・夕方の会議前におにぎりなどの軽食をとる
・重要な仕事は午前中や午後2時ごろに設定
などの対策が挙げられると小池雅美医師は東洋経済オンラインで提案しています。
。もちろん苛立ちなどを文学作品などに昇華できるなら、まだ報われるのかもしれません、しかし現代人の多くは仕事中。失敗を招いてしまい、余計に仕事が増えるなどの悪循環に陥ってしまいます。
食生活を見直すきっかけとなれば幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏のクリームバスタ】です。
南米アルゼンチンの作家、ボルヘスは夥しい引用を小説に散りばめています。しばしば無限、迷宮などが題材に。しかし以前、読書週間中の小欄でも取り上げたように、視力を失ないました。もっともボルヘス自身は遺伝性の病気だと覚悟したようで、講演で語っています。「私は盲目になったことでいじけるのがいやでした」(『七つの夜』岩波書店)
しかし、誰もが彼のように運命を受け入れられるとは限りませんし、もしできたとしても視力障害にならないに越したことはありません。
ボルヘスの病名は寡聞にして定かではありませんが、加齢黄斑変性の視力障害者が眼内インプランをとスマートグラスと連動させて、再び読書ができるようになったそうです。インプラントといえば歯科治療を思い浮かべるかもしれません。しかしもともとは身体に機械を埋め込んで治療すること全般を指します。したがっていわゆる「インプラント」は歯科インプラントといい、眼に機械を埋め込むような治療は眼科インプラントと呼ぶのです。
今回の眼内インプラントでは患者の84%が文字・数字・単語を読むことができるようになりました。また有害事象は手術後、2ヶ月以内に発症したものの、その95%は2カ月以内に解消したそうです。
迷宮をさまよっているような人に対しては無限の可能性を秘めているのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
ドイツの新即物主義のリンゲルナッツは切手や浴槽などの身近な物を擬人化して詩を書きました。もちろん詩。現実ではありませんが、仮定の状況を空想するだけで楽しいといえましょう。
もちろん詩に魂を込めるような技術は開発されていないのですが、クロワッサンの香りの切手ならフランスで作られました。仕掛けは簡単。「切手にはマイクロカプセルが埋め込まれて」いるのです。
もちろん成分さえ解れば、クロワッサン以外でもどのような香りでも作れます。珍しい切手を作っただけに留まりません。
デジタル社会になり目と耳からの情報は多くなりました、現状、しかし匂いや味までは再現できません。理由は匂いの正体が化学物質であるからです。
新しい「切手」はこのようなデジタル社会の隙間を埋めているといえるかもしれません。さらに切手は糊づけの時に舐める人も多く、これを利用すれば、原理的には「味」までも再現できるのです。
最近、日本では電子メールやLINEの台頭で、郵便物が減っています。
海外でも事情は同じで、デンマークでは手紙の配達を廃止すると発表しました。
匂いつきの切手はこのような流れに歯止めをかけることができるか、期待の商品といえるかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
Windowsユーザーですが、身体障碍を抱えているため、日頃、マウスはほとんど使っていません。コピペや、保存、プリントアウトはもちろんショートカットキーで操作しています。例えば小欄の執筆に際しても、
1.タスクバーにテキストエディタのアプリを並べてwindowsボタンを押しながら数字で呼び出し
2.書き終わったら、同様の方法でGoogleChromeを呼び出し
3.AltとTabを同時に押して、アプリを切り替え、
4.AltとShiftとBを同時に押してブックマークへ
5.ブックマークへは矢印キーで移動
このような手順を使っています。この他、GoogleChromeでは検索したいときはCtrlとLを同時に押します。
ここで思い出すのはMacユーザー。大学の講義ではMacだったのですが、マウスを使った記憶があまりありません。(クリックが一つだったことは覚えているので、使っていたのでしょうが)
IT関係の著作家、戸田覚さんはタッチパッドの操作性が優れていることしています。つまりCGなどの編集以外でマウスを使う必要はありません。これはAppleがそもそもハードウェアメーカーとして出発しているからなのでしょう。一方、Microsoftはソフトウェアメーカーとして出発しました。このため、ハードウェアは他社が作っています。これが影響し、タッチパッドなどのハードウェアも性能がメーカーによって違う結果となりました。
もちろんプログラムやシステムのメンテナンスなどはWindowsもMacもキーボードを使う必要があります。このような背景も文化の一つなのかもしれません。
おはようございます。今日のパスタは【明太子パスタ】です。
オーストラリアでは16歳未満の青少年がSNSの利用を禁止しました。これにはYoutubeも含まれます。
SNSではフェイクニュースや暴力的な投稿であふれており、トラブルに巻き込まれる危険性も。https://koneta.nifty.com/koneta_detail/1141008024083_1.htm target="_blank">オーストラリアではこのような事情により、SNSを規制するに至ったのです。現に「アメリカの厚生省によると、SNSを1日3時間以上利用する子どもは、利用しない子どもに比べてうつ病を発症しやすくなるという研究結果も」あります。
うつ病だけではありません。SNSを利用すると、記憶力や読解力が低下するとの研究結果が発表されました。
特に短文の場合、背景や前提条件が描かれていないことが多く、一方的に決めつけがち。例えば、「豚肉が食べられない」と書かれているからといってイスラム教徒とは限りません。豚肉アレルギーの可能性もあります。
この例は解りやすいのですが、多かれ少なかれ、ことSNSではよく考えずに判断しがち。
もちろん専門家から直接話を聞くなどのように有益な使い方もできます。現状を考えると規制も仕方がないのですが、本来なら有益な使用方法を子供に教えるべきなのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のうま塩パスタ】です。
コモドドラゴン。一瞬、コドモドラゴンと読み間違えそうになりますが、コモドドラゴン。ファンタジー小説のモンスターに登場しそうな名前ですが、世界最大のトカゲです。インドネシアのコモド島に生息していることに由来しています。体長三メートル、体重一四〇キロ以上にもなるといいますから、まさにドラゴンの名前に相応しいと言えましょう。
飼い馴らすと一緒に散歩できるほどにまでなるのですが、油断は禁物です。実は歯には毒があり、鉄で覆われているとのこと。
まさにファンタジー小顔負けですが、実際、過去には観光客がコモド国立公園でコモドドラゴンに噛まれて怪我をしているのです。三十人以上の人が噛まれ、中には死亡事故も発展したこともあります。
爬虫類が可愛いと思う人もいるかもしれません。コモドドラゴンに限らず、身近な動植物でも甘く見ると痛い目に遭うかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です。
中島敦の小説「文字禍」は古代メソポタミアの図書館を舞台にしています。「人々は、粘土の板に硬筆こうひつをもって複雑な楔形の符号を彫りつけておった」とある通り楔形文字を使っていました。このおかげで後世にまで楔形文字さえ読めれば『ギルガメシュ叙事詩』などが理解できます。
この楔形文字はどのように彫られていたのか、大英博物館のアーヴィング・フィンケル氏が解説しています。粘土の表面に棒などを押し当てて刻み込むため、直線だけしか描けません。このためいかに複雑でも縦、横、斜めだけ。動画ではアイスキャンディーの棒ですが、当時は葦のペンを使っていました。
また、ローマ字は「a」「ka」「sa」「ta」「na」のように分解して音を表していますが、日本語は「あ」「か」「さ」「た」「な」のように一文字で一つの音節を表しています。楔形文字は日本語のタイプ。このような文字を音節文字と呼びます。
楔形文字はパソコンで表示できますが、電子媒体は些細なことから読み取りができなくなります。楔形文字に比べると後世に残る可能性は極めて低いといえるかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です。
同じ言葉でも地域によって違う物を指すときがあります。例えば日本語のマンションは集合住宅を指しますが、英語では豪邸を指します。従って「I live a mansion.」と言おうものなら、「豪邸に住んでいる」ことになるのです。
英語と日本語だけではありません。関西と関東でも同じ現象があります。麺類の「きつね」と「たぬき」。関東では「油揚げ」を乗せているのですが、麺類の種類までは指定していません。それ故、「きつねそば」、「きつねうどん」と具体的に言う必要があります。しかし関西では油揚げを乗せたうどん、つまり関東の「きつねうどん」を指しているのです。
一方、たぬきうどんはさらに複雑。関東では「きつね」と同様、「てんかす」以外の情報を含んではいません。それ故、「たぬきうどん」「たぬきそば」などと言う必要があります。しかし、「たぬき」が何を指すかは京都と大阪とではまた違うのです。
関西ではそばが「たぬき」。つまり、「たぬきうどん」は存在しないのです。そばの中にうどんが入っているのなら「たぬきうどん」になるのかもしれませんが、そのような料理は今のところ、ありません。京都は油揚げのあんかけうどんで大阪では「油揚げをのせたそば」を指しています。
昨今では技術も発達し、名古屋から大阪へも東京へも日帰りで行けるようになりました。言葉や食文化の違いに目を向けてみると新たな発見があるかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【ベーコンとほうれん草のクリームパスタ】です。
もちろん、今の世にも共通点があるような昔の言葉が受け継がれているからなのでしょうが、人生について考えることは古今東西、ある程度似ています。
例えば、古代エジプト。紀元前3000年頃からクレオパトラまで約3000年間と長く続いているのですが、プトレマイオス朝のアンクシェションクイはこのような言葉を残しています。「仕事中に自宅に戻りたいと思うな。昼から自宅でビールを飲みたいと思うな。太らないように贅沢な食事をするな。年を取って太らないように、若いときには食べすぎるな」「昨日の飲みすぎは、今日の渇きを取り除いてはくれないものだ」
今でも深酒で後悔する人もあり、耳が痛いものの受け入れざるを得ません。ええ、本当に。
この他にも現代に通じるような言葉を多く残しています。「幸運はあなたの上に降っては来ないものだ。幸運はそれを求める者にのみやって来るものだからだ」。もちろんただ求めるだけではなく、実際に行動しなければ手に入りません。エントリーシートを書かなければ、就職できませんし、小説を書き上げなければ作家にはなれないのと同じ。そしてその上で結果を待つ必要があるとアンクシェションクイは言っているそうです。
孔子はすで誕生していましたが、儒学者の胡寅は「人事を尽くして天命を待つ」と記しています。
今日でも日本などの諺として知られていますが、酒の話も含めてアンクシェションクイの言葉と共通しているといえましょう。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉うま塩パスタ】
洗濯物でも紺色の靴下のように色が白くないと、塩素系漂白剤は変色してしまいます。誤解しているかもしれませんが、汚れを落とすのではありません。汚れを酸化させて白く「変色」させて、目立たないようにしているだけ。十円硬貨が古くなると、変色しますが、これと同じメカニズムです。
塩素系漂白剤の出番は洗濯物だけではありません。台所でも活躍しています。ただし、衣類と同様、使用方法を間違えると、変色やの原因となり得ます。例えばアルミやステンレス。
また金属は酸化すると、酸素原子が結合した分、体積が増えます。この結果、ヒビ割れの原因にもなりかねません。したがって銅の鍋でも酸化します。特に銅の場合、緑青へ。この緑青はむかし、有毒だと思われていましたが、今では安全性が立証されています。いずれにせよ塩素系漂白剤を使うと変色の原因に。
食器や調理器具の被害だけではありません。最悪の場合、健康を損なう危険性すらあるのです。できれば原理的なことも興味を持ちつつ、取扱説明書などをよく読んだ上で、ご使用くださいませ。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です
みんなから嫌われたくない、誰からも好かれたい、と思うのは人間として当然だといえましょう。しかし、それが原因でストレスを抱えてしまっては意味がありません。い
八方美人で無理に合わせてしまうからでもありますが、どうしても表面的になるからでもあります。誰からも嫌われないことを目指すと、誰とも深くつながれません。パラドックス。
本当は広く深いつきあいが理想的なのですが、人間同士です。価値観が合わないとどうしても衝突してしまいます。したがって、量より質を取ると豊かなコミュニケーションが可能になるのです。
例えばA.10人のコミュニティでゲームやアニメの表面的な感想やお互いを傷つけないような「意見」を言う集団。漠然と既存のクリエーターを否定する
B.3人のコミュニティでアニメやゲームの意見を真剣に、それこそCGを自分たちで作って、互いに具体的な意見を出し合いながら作っていく集団
どっちが成長するかは言うまでもありません。成長するべきだと思っていなければ問題なく、別の面では結束力が高まるかもしれませんが、少なくとも創作については互いの価値観を理解し合えません。
さらに地雷原に踏み込まないようなコミュニケーションを取っていれば、他の面でも表面的な付き合いができなくなる可能性もあります。
一昔前、岸見一郎が『嫌われる勇気』でアドラー心理学を解説していました。もちろん、意図的に嫌われるようなことを推奨しているわけではありません。嫌われても構わないと考えれば、幸せになれるのです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
土曜、日曜と雨が降っていました。雨が多いと小欄でも伝えたように秋は雨が多い季節。傘の出番が習えるのですが、いくつかの傘は骨組みにガラス繊維強化プラスティックを使っています。樹脂で成形しているとはいえ、細いガラスの束なので尖っていて危険。さらに割れると怪我をする可能性もあります。まるでささくれ立った木の節を、手で撫でているようなものです。実際、このような傘で事故が起こっていると、>国民生活センターが注意喚起しています。
表面が破損すると、ガラスの繊維が露出します。その状態で触ると、言うまでもなく、割れたガラスを素手で触るのと同様、怪我に。特にガラスファイバーは肉眼で見えにくいので、注意が必要……なのですが、国民生活センターによると、「新品時でも傘の骨の表面にガラス繊維の先端が露出しているものがあ」ったとのこと。
同センターは「ガラス繊維強化プラスチックは、表面からガラス繊維の先端が露出していることがあります。表示の有無にかかわらず、不用意に素手で触らないなど、取扱いには注意しましょう」と注意を呼びかけています。
また傘の骨だけではなく、園芸用のポールにも使われています。秋になり、草花の植え替えなどをお考えかもしれません。ご注意いただければ幸いです。
マイクロプラスティック。海亀などの報道を聞いた際、しばしば耳にします。直径 5 mm 以下のプラスティックの断片。海洋生物だけでなく人体からでも検出されています。肺の組織などにマイクロプラスティックが含まれていると解ったのです。
植物もマイクロプラスティックを茎から吸収。それを人間が食べると、人間が取り込みます。このように食物連鎖の過程で人体に取り込まれまれることもあります。
人体に影響がないなら、雑学程度なのですが、さにあらず。また吸入と炎症との関連が示唆されたのです。まだよく解っていないのですが、「」があると考えられます。
またマウスの実験では脳にも影響があると報告されました。これでマウスが進化して二足歩行ができるように……なれば、素晴らしいのですが、当然ながらそのようなことはありません。神経系の慢性的な炎症が懸念されます
もちろん食物繊維を取るなどの対策もありますが、根本的にはやはりゴミの減量などの問題を解決することかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のうま塩パスタ】です
火のないところに煙は立たぬ、と言いますが、科学的には必ずしも正しくありません。例えば、電子レンジ。火を全く使わないにもかかわらず、発火の危険があります。IHコンロもまた然り。事実、2020年から2024年のうち、206件もIHヒーター、電子レンジから火災が起きています。これは全体の約4割。
電子レンジはマイクロ波で水分子を振動させ、IHは電磁誘導を利用して、それぞれ加熱しています。端的に言えば、磁石を使って、鍋に電気を流しています。電気をコイルに流すと磁力が発生。この磁力が変化しながら鍋底を貫き、鍋の金属にうずまき状の電流を発生させます。電気の流れが妨げられると、電気抵抗と言い、そこで熱が生まれるのですが、鍋底がこの電気抵抗となっています。この結果、鍋底が温まるのです。
つまり、ガラス鍋や土鍋などは素材が金属でないので、IHでは温まりません。またIHのトッププレートに電気抵抗となるような要因、例えば油分が付着していると、そこだけが異常に発熱しかねません。
秋の味覚などをIHで調理する機会も増えてくることでしょう。取扱説明書をよく読み、火を使っているとき同様、決してコンロのそばから離れないようにしていただければ幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【トマト煮込みパスタ】です。
今年はサンマが豊漁だと、今朝のテレビで知りました。サンマといえば「目黒のサンマ」。江戸時代に庶民の間で秋の味覚として親しまれてきました。しかし食べるようになったのは、意外と歴史が浅く、江戸時代になってから。『本朝食鑑』に始めて登場したのですが、一七七二年まで下賤の食べ物として武士の間では食べていなかったようです。
落語の演目「目黒のサンマ」はこのような背景もあるから成立していると言えましょう。ある殿様がサンマを所望しますが、脂っこいので、身体に悪いのではないかと家臣が案じます。すっかり油を抜いてサンマを出してしまいました。もちろん、そんなサンマなど美味しくありませんが、何せ生まれて初めて食べるのですから、比較しようもありません。「うまいではないか」と舌鼓……。
結末まで書いてしまっては、興を削いでしまいますのであえて伏せておきますが、一般論として脂以外にもアニサキスの心配もありました。冷凍するとアニサキスは死滅するのですが、江戸時代には冷凍技術がありません。アニサキス含め食中毒の危険性は現代よりもはるかに高かったことでしょう。
もちろん江戸時代にもそれなりの知恵がありました。薬味を添えるなどは理由を変えて現代にも受け継がれているのですが、現代でもアニサキスで腹痛を訴える人が少なくありません。
加熱処理も有効ですが、この他にも内蔵を取り除くなどの対策があげられます。「時間が経つとアニサキスは内臓から筋肉へ移行」するのですが、購入直後ならまだ内蔵にいる可能性が高いのです。
目黒のサンマでは脂を取り除きましたがが、内蔵を取り除くと美味しく食べることができます。
おはようございます。今日のパスタは【明太子とほうれん草のクリームパスタ】です。
弊店の宅配弁当に「台湾ミンチカツ」があります。ミンチカツとメンチカツ。実は大阪の看板には「ミンチカツ」と書かれている通り、両方の表記があります。そもそも英語で挽き肉のことをminceと呼び、これが語源。
メンチカツが生まれたのは明治時代。今、NHKの連続テレビ小説でラフカディオ・ハーンの妻の生涯をたどっていますが、同時代です。夏目漱石などが活躍したように西洋文化が盛んに取り入れられていました。料理もまた然り。洋食屋で店主が挽き肉のカツレツを考案。外国人のお客さんに挽き肉の英単語を聞いたら、「Mince meat」と答えました。しかし、「メンチミート」と聞こえてしまい、メンチカツと名付けたと言われています。
しかし大阪に伝わると困った事態が発生。「睨み付ける」ことを関東では「ガンを付ける」などと言いますが、関西では「メンチを切る」と言うのです。
つまり「にぃちゃん、メンチ切っとるんかぁ?」と言われたら、「睨みつけているのか」「挽肉を作っているのか」区別が付きません。下手すると一触即発! 難波の街で抗争に発展する……かどうかはさておき、精肉店や洋食屋としては売りにくいので「ミンチカツ」に変えたと言われています。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
客観的な事実ならば教員の性別によって評価が変わるはずがありません。例えば10進数の演算体系なら男性、女性問わず1+1=2を教えていることは同じ。評価が変わるとしたら具体例を多く示しながら教えるなど、専ら授業内容にのみ依存します。
ところが、教員の性別によって学生の評価が分かれるとイタリアの研究で解りました。男女別で架空の講師が書いたテキストを、哲学の講義で取り出げて、明瞭さや関心、有能さ、自信、配慮、全体的なエンゲージメントなどの項目で学生に評価させました。この結果、男性名では女性名よりも学生の評価が高かったのです。
しかし、女性被験者は評価において比較的バイアスが少なく、講師が男性か女性かに関わらず、同じように講義を評価していました。そうは言ってもその講師の講義をフルコースで受講するかどうかを尋ねると、明らかに男性を好んだそうです。
これには哲学のジェンダーバイアスが深く関係しているかもしれません。確かに女性哲学者はクリステヴァ、アーレント、シモーヌ・ヴェイユ、そして古くはヒュパティアなどが挙げられますが、圧倒的に男性哲学者が多いのが実情。
現にイタリアにおいて、哲学研究者が女性の割合はわずか3分の1にも満たないとのこと。
誰もがジェンダーバイアスの影響を免がれません。家庭科などの「女性的」な教料では逆に女性が評価されるかもしれず、これもまた不公平。昨今では完璧に性別を隠して公演すらできるようになりました。またサプライズがあって一興かもしれません。しかし、隠さなくとも内容のみで評価されるのが理想的だといえましょう。
本日のもちもち生パスタは【エビとイカの和風パスタ】です。
ウォータージェットカッターは水圧を使って金属などを切断します。その圧力は水道水の約2000倍。>このように本当に身近な物でも工夫次第で物の切断に利用できます。
この他、超音波を援用して包丁を効率的に使うこともできます。超音波というと身近に感じないかもしれませんが、要するにすごい高い音。人間には聞こえませんが、コウモリなどは感知できます。
包丁と音は結び付かないかもしれませんが、そもそも包丁は引いたときに食材が切れます。ノコギリも押したり引いたりしたときに、木材が切断できますが、これを小さくしただけのこと。包丁でもノコギリでもメカニズムは全く変わりません。
音は物理学的な視点でいえば、振動なので、超音波で小刻みに「押したり引いたり」できるのです。事実、理論的な話ではなく、この包丁を実際に発明した人がいます。
もちろん、実際に使うかどうかは別にしても、どのようなメカニズムで動いているか少し調べてみるのも面白いかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【エビとイカの和風パスタ】です。
生命とは不思議なもので、異なる生物が一つの生物の中に共存しています。生物とは何なのか、大まかには自己増殖と代謝で定義できます。代謝とは分解や合成を行ない、生物に必要な物質を作ること。食品から蛋白質を取り出すなどが身近な例どいえましょう。喩えるなら工場のような機能。
工場の機械を動かすには、電気が欠かせません。この電気に当たるのがATP。
この物質は細胞内のミトコンドリアが作るのですが、このミトコンドリアは独自のDNAを持っています。つまり、身体が疲労感などが出てきてしまうのです。
ミトコンドリアの働きを上昇させるには筋トレ。筋肉が収縮すると機械的エネルギーが発生し、これが最終的にATPへ。この他、マインドフルネスや呼吸法でもミトコンドリアの働きを活性化します。
一方、エナジードリンクは逆効果。確かに一時的には上昇しますが、その後、エネルギーの急激な低下が起き、疲労感が増大するのです。
このようにミトコンドリアの働きに注目しても、健康的な生活ができるのですが、社会全体で見ても生産力を高めます。一人ひとりがミトコンドリアと重なってみえてくるかもしれません。
今日のもちもち生パスタは【豚キムチパスタ】です。
自分と他人の精神的な境界を「自他境界」と呼びます。共感もこその一つ。日本では共感が美徳とされがちですが、イギリスでも哲学者デイヴィッド・ヒュームや経済学者アダム・スミスが共感の重要性について論じています。例えばアダム・スミスは「間がどれほど利己的であるとしても、人間の本性には他人の幸福を必要とする原理がある」と『道徳感情論』の冒頭部で述べています。
しかし、自他境界が曖昧だと精神的な疲労の原因となりかねません。例えば
・相手が苛々していると、自分もつられて苛々する。時には「察しろ」と言わんばかりに乱暴な態度を取られ、このことを気に病んでしまう。
・「総意」になかなか逆らえない。周りの意見に流されてしまう。
アメリカの循環器内科医は、フリードマンは性格と病気の関係を調べました。この結果、自他境界の曖昧な人ほど、ストレスを抱え込みやすいと結論付けたのです。無理に他人へ合わせる人はと、うつ病はもちろん、胃腸の病気に、逆に他人を支配しようとする人は、高血圧などになりやすくなります。
マイペースな人ほど、病気になりづらくなります。これは経験則などから想像できることでしょう。奇しくもエヴァンゲリオンで「いいえ。私は私、あなたじゃないわ」と綾波レイが言います。言葉の意味では当然なのですが、的を射ているのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏とキャベツの和風パスタ】です。
自然科学の条件を考える上で、同じ実験を繰り返しても同じ結果が出ることが一つ挙げられます。再現性。例えばリンゴを落としたら、一回落としても、十回落としても、百回落としても、同じ結果が出ます。
ニュートンはリンゴが地面に落ちるのと全く同様の理由から、月が地球に「落ちて」いるのではないかと考えました。
これは心理学の一分野、認知心理学にも当てはまります。認知心理学を「自然科学」と呼ぶかは議論が分かれますが、ソフトサイエンスと呼ばれ、実験結果を統計処理しながら、人間の心に迫っていくのです。
例えばどのように価格などを表示したら購買行動につながるかの行動経済学。一昔前にノーベル経済学賞で話題になったので、イメージが分きやすいかもしれません。
有名なのはESP。海外ドラマ『X-FILE』などでも題材になったので、ご記憶の人もいらっしゃることでしょう。平たくいえば超能力。エスパー(ESPer)の語源にすらなりました。もちろん今ではオカルトのイメージがありますが、1970年当時はもちろん、2011年のn論文でも「場合によっては、既存の推論プロセスでは予測できない将来の出来事を予測できることがある」と結論付けています。
もちろん、既存の推論プロセスが、帰納・演繹・仮説形成など西洋の思考に限定しているだけかもしれませんが、いずれにせよ科学的に支持されないと判断されていました。心理学が信頼性の問題の危機として問題になっていのです。
一方、このような行き詰まりは必ずしも否定的な面ばかりではありません。例えばニュートンの生きている当時からすでに彼の理論では説明ができないことが見つかっています。19世紀から20世紀にかけて顕在化してきました。この結果、アインシュタインが既存の理論を覆すようなモデルを考えたのですが、心理学の行き詰まりも大きな転換点を迎えているのかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【エビ・イカのガーリックパスタ】です。
SFでは定番のタイムスリップ。現代の技術ではまだまだ実現できそうにありません。しかしもし、過去の時代にタイムスリップできたら、と想像するだけで面白くなるのは一定数いることでしょう。
SNSでもこのような声は上がっていたそうで、『地球の歩き方 ハプスブルク帝国 とかあったら絶対面白そう』と投稿したことをきっかけに、『地球の歩き方 ハプスブルグ帝国』を出版したのです。ハプスブルグ帝国は13世紀に誕生。政略結婚を巧みに使い、オーストリアを中心に、ドイツ、ハンガリーなどの中央ヨーロッパをほぼ支配しました。この帝国は第一次世界大戦に敗れ、解体されてしまいます。つまり「いまは存在しない国」の旅行ガイド。
しかし、完全なジョークのため……ではありません。例えば、シェーンブルン宮殿などはハプスブルク家が避暑のために造りました。またハプスブルク帝国では儀式に馬車を使っていたのですが、その牧場、調教施設は今なお稼働しています。
つまりオーストリアの人々にとってみたら未だにハプスブルク帝国は地続きなのです。SFなどの世界ではなく。
今後、『歴史時代シリーズ』としてシリーズ化する予定とのこと。そのうち、「宇宙の歩き方 火星」なども……
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のペペロンチーノ】です。
昨日はまだ蒸し暑く、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は異常気象とともに消え去ったのではないかと思っていました。紅葉の色付きが十二月まで遅れるなど、秋ではなく冬の季語になる可能性も……。
昨年は10月17日まで30℃を超すような厳しい残暑になりました。このことを考えると今年の秋もまだまだ油断はできません。現に気象庁が一か月予報を発表しましたが、全国的に「高い見込み」とのこと。
運動会は秋の季語。今日は涼しくても当日は暑くなるかもしれません。最近は子供の熱中症を防ぐため、午前中で切り上げるなどの措置が取られています。
声援はいくら熱くても構いませんが、運動会に限らず水分や塩分補動をしっかりとして、残暑と戦っていただければ幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のペペロンチーノ】です。
グルテンフリーが最近では流行のようです。そもそもグルテンとは蛋白質の一種でいわゆるうどんのコシのもと。うどん以外ではパスタやパンなどにも含まれます。セリアック病はグルテンに免疫が反対してしまうので、この対策として提唱されました。またセリアック病ではないにせよ、グルテンに過敏反応するような体質を持っていると、腸内環境の改善が期活できます。この他にも小麦アレルギーの人は当然ながら避けるべき。
一方、健康な人はグルテンを避けるべきではないとの科学的根拠はありません。もちろん、弊店ではパスタを提供しているので、飲食店に都合の悪い記事は書かないのですが、小麦にはタンパク質、食物繊維、鉄分、ビタミンが詰まっていることは紛れもない事実。
確かに小麦のデンプンは糖に変わります。この結果、血糖値が上昇するのですが、厳密にいうとグルテンを摂っているからー血糖値が上がるのではありません。米だろうと芋だろうとデンプンが含まれている食物は、血糖値が上がるのです。グルテンフリーでも大量に食べれば、ダイエットにはなりません。そもそも血糖値は悪者とされがちですが、糖はエネルギー源。低血糖では身体も動かなくなり、時として意識障害にすら陥るのです。
そもそも免疫に異常がないなら、グルテンフリーよりも適度な運動、充分な睡眠時間などを心がけるべきでしょう。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です
富山では昆布がよく食べられていますし、味噌汁にはワカメがよく入っています。
一方でヨーロッパではあまり食材に使われていません。ミネラルや食物繊維などの栄養価も高いのに、です。
イギリスでは例外的にケルト人が海藻を食べていました。ケルト人とはイギリス土着の民族。スコットランドやウェールズにも当然、住んでいましたが、彼らは海藻を食べていたのです。一方、十一 世紀にイギリスに入ってきたノルマン人は、海藻を食べません。なにせ、歴史的な事象。新たな支配者以外にも複雑な要因が絡み合い、現在、多くのイギリス人は海藻を食べなくなったのです。
これは英単語からも伺えます。seaweed、つまり「海の雑草」と呼ばれています。食文化が違うからという結論は、月並みといえば月並なのですが、海藻の食文化はアジアが中心。
たしかに韓国は海苔をゴマ油で焼いています。また誕生日などお祝いの席では決まってわかめスープが出ます。
中国人では世界一、海藻を食べていますし、フィリピンでも日常的に食べられるほど、根付いています。
一方で健康志向の高まりから、近年では欧米でも海藻が食べられるようになりました。ケルト人も食べていたので、ある意味で「原点回帰」なのかもしれません。
おはようございます。今日のパスタは【アラビアータ】です。 今日も35℃超え。毎日のように熱中症警戒アラートが出され、塩分・水分補給がニュースでも促されています。もちろん熱中症予防の意味でも水分の補給は大事なのですが、それ意外においても重要かもしれません。ストレスへの対処。 ストレスを感じるとホルモン、コルチゾールを分泌します。そして、このコルチゾールは水分調整機能と同じ経路を使うので、水分とコルチゾールは関係している可能性があるのです。 イギリスの研究チームは18~35歳の成人を対象に水分摂取習慣を調査し、「1日あたり1.5リットル未満の水分しか摂取しないグループ」と「女性なら1日2.5リットル以上、男性なら1日2.9リットル以上の水分を摂取するグループ」に分け、暗算などのストレステストを受けました。 この結果、水分量が少ないと、コルチゾールが多く分泌されていたのです。もちろん実験室での結果に過ぎず、現実には多くの要素が複雑に絡んでいます。しかし、適切な水分補動は身近な方法。これでストレス対策になれば、実践しない手はないのではと思います。
おはようございます。今日のパスタは【トマト煮込みパスタ】です。
今朝は涼しく、すっかり秋らしくなりました。梅雨ほどのイメージが強くはありませんが、秋にも多く雨が降ります。高浜虚子も「眼鏡越しに秋雨見つつ傘作り」「日ごとに寒し秋の雨降る空見え」などの句を残しています。また特に秋の長雨を指し、「秋霖」と呼びますが、これらは単に言語や文化だけの話ではありません。
気象学の上でも秋雨前線が発達し、雨が多く降りやすくなるのです。そもそも前線とは温かい空気と冷たい空気の境目。秋には冷たい空気が南下し、これに伴い、上昇気流が発生。雨雲を作ります。
今年も秋雨前線の影響で各地で大雨の被害が出ました。そして明日から三日間もまた、各地で大雨の予報。
しかし、天気予報が当たらないものの代名詞だったころと比べると、かなり精度が上がったとはいえ、前線などの動きはまだ予測が難しい状況です、特に昨今はゲリラ豪雨などもあり、一層、当たりにくくしています。
秋雨で涼しくなる一方、まだまだ30℃以上の厳しい残暑は続きそう。
三連休でお出かけの方もいらっしゃるかもしれません。最近は季節感が薄れ、季語の感覚が弱くなっていますが、秋雨などに秋の足音を感じていただければ幸いです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
厳密に言うと日本語の「黄色」と英語の「yellow」は全く同じではありません。もちろん多くの部分で重なっているのですが、山吹色なども黄色はすべてYellowで表されるのです。これは花の名前「山吹」に「色」を付けただけ。直訳すれば「the color of kerria(山吹の色)」などと言えましょう。このように日本語は言葉をつなげて新しい一つの単語ができるので有利と言えるかもしれません。しかしアジア人を「Yellow」と呼ぶように、「Yellow」の範囲は日本人の黄色とはかなり異なっています。
しかし、色などの五感は言葉を介してしか共有できません。色なので実感が沸きにくいかもしれませんが、文字通りの痛み、痒みなどだと分かりやすくなります。例えば、片頭痛などはどのくらいの痛みかどれだけ説明しても原理的には共有できません。色もそれと同じ。このように言葉に頼らず色を指していると証明することはかなりの困難がありました。これ故、ウィトゲンシュタインなど多くの哲学者で議論されています。
しかし昨今は脳波の測定できるようになりました、この結果、色の見え方は脳のレベルで共通している可能性が出てきました。十五人の被験者に同じ色を見ると、同じパターンの脳波が検出されたのです。
しかし、十五人と非常に被験者が少ないうえに、文化や年齢、個人差を網羅できていない点に注意しなければいけません。今後、大規模な研究によって、明らかになっていくことでしょう。
おはようございます。今日のパスタは【ローマ風カルボナーラ】
ほぼ毎日、小欄を書いているのですが、特殊な職種だけでなくSNSやメールなどを含めると、現代の日本人で文章を書いていない人などないことでしょう。
もちろん、生成AIを使えば、文章は簡単に作ってくれますし、大学生の中にはレポートを生成AIに書かせてそのまま提出する人もいるかもしれません。このような学生はB止まり。
一方、AやA+の学生はAIを利用するにしてもその知見を踏まえつつ、独創的な観点があると言います。
学生の多くは文章に「正解」があると信じいるから。それ故、AIに頼って「正しい」文章を書こうとするのです。
確かに、文法的な間違いや誤用などはありますが、内容やテーマに正解はありません。ある程度フォーマット決められているような、アカデミックな文章ですら「正解」がないのですから、日常的な文章はさらに緩いのはいうまでもありません。
例えば、語りの順番。
1.仕事も大事。お前も大事。
2.お前も大事。仕事も大事。
この二つの文章は意味の上では全く同じなのに、印象が違うことでしょう。そしてどちらの言葉を選ぶべきか、正解はありません。強いていえば、相手とどのような関係を築きたいか、そしてどのような印象を与えたいかに大きく依存しています。
さらに付け加えるなら、厳密にいえば上の例文は動詞がないので、文法的には「間違い」。しかし、あえて「間違っている」文章を使って、「大事」という言葉を際立たせていると言えましょう。つまり、この効果を考えると「間違い」が正解になるのです。
そして、言葉を意図通りに解釈させるような文章は恐らく現段階のAIでは書けません。AIはあくまでも道具。それを上手に使って、独創的な視点で、伝わる文章を書くことが求められているのかもしれません。
おはようございます。今日のパスタは【アラビアータ】です。
シャーロック・ホームズやエラリー・クイーンの話にはタイプライターがしばしば登場します。作中の探偵役であり、推理作家のエラリー・クイーンはいつも原稿が進まず、そんな時に限って父親から事件を持ち込まれているような印象が。
これが進化しワープロ、そしてパソコンへと発展していったのですが、Enterキーにもこの痕跡を辿ることができます。
言うまでもありませんが、タイプライターは完全に機械式。それ故、改行するためにはレバーを引かなければなりませんでした。ホームズの時代にはこのレバーを引いて改行していました。ただ単に改行するだけでなく、この後に出力の部分を右端に戻さなければ文字が重なってしまいました。つまりこのレバーは改行だけでなく、出力先を右端に戻してもいたのです。パソコンに知識があるなら、ご存じかもしれませんが、今日でもWindowsでの改行はCRとLFで表現するのはこの名残。>CRはキャリッジリターンの略で行頭に出力先を戻す指示、LFとはラインフィードの略で改行。
1940年頃、つまり、中期エラリー・クイーンの時代には電気式に変わっていました。ここになってEnterキーが登場します。
これがワープロによって電子化されると、特に日本語入力において「改行」以外にも「確定」などの改割を担うようになっていくのです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【明太子パスタ】です。
インターネットの普及に伴いネットオークションやフリマサイトが浸透してきました。しかし、一方で出品トラブルも多く見られます。例えば過去には現金を出品して問題となりました。確かに紙幣番号が連番の場合などは、プレミアムが付いて額面よりも高い価格で取引されることもあります。しかし、その一方でクレジットカードの現金化を行ない、>一時的にせよ現金を得て返済に当てようとする人もいます。倫理的な面もさることながら、詐欺罪に問われることも。
さらに偽ブランドの出品も詐欺罪と問われることもあります。フリマサービスでは偽ブランドをめぐって、トラブルがあると独立行政法人国民生活センターは注意喚起を行なっています。例えば、>下記のケース:
・ブランド品のギターを購入して、商品に偽ブランドの疑いがある
・本物のブランド品を出品。購入者から偽物のブランドだと言われ、返品に応じると、違うバッグにすり替えられた。
ほとんどのフリマサービスではトラブルが発生しても原則として当事者間で解決するように利用規約で謳われています。しかし交渉が進まない場合には、最寄りの消費生活センター等が相談に乗ってくれます。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のペペロンチーノ】です。
台風が近づいていますが、ゲルマン神話では雷と雨が同じ神が司っていました。日本でも俵屋宗達は風神雷神が一対として描かれているように、密接な関係があると考えていたことが垣間見えます。
もちろん、科学的に見たら、雷の正体は電気。登山や標高が高い場所にご旅行の経験があるなら実感が湧くことでしょうが、気温は低くなります。はるか上空だとさらに冷えて、水は氷の粒に。
これが雲。氷の粒がさらに大きくなり、ぶつかリ合います。「>重くなった氷のつぶは、積乱雲の中で激しくぶつかり合い、電気を帯びるように」なるのですが、論理の飛躍を感じた人は科学のセンスがあるかもしれません。確かによく考えると、唐突に電気が出てくるような印象があります。
このメカニズムは長年、謎に包まれていました。しかし中国の研究チームが「>この度、氷が-113℃以下の温度で、その表面に強い強誘電性の層を持つことを発見し」たのです。強誘電性とはまるで氷自身が小さな電池になるような性質です。外部から電気を与えなくても、電荷、つまり電気のプラスマイナスを帯びるのです。今後、この原理を使って発電できると期待されています。
もちろんこれは第一歩に過ぎません。どうして氷を曲げると電気が発生するのか、まだまだ不明なことが多いのです。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【豚肉のペペロンチーノ】です。
本日は催し物を案内いたします。あいちアール・ブリュットの作品展のAbbey西畑およびAbbey南山の障害者スタッフの作品が展示されることになりました。9月11日(木)から9月15日(月・祝)までの短い期間ですが、土日もありますので、ぜひご来場いただけたら幸いです。(クリックすると拡大します)
一見、関係がないようでも密接に関係していることがあります。鬱病と胃腸。器官の距離としても役割としても遠く離れています。意志で胃腸を動かせるなら脳と関係あるといえるかもしれませんが、そうではありません。関係していると言われても、実感が沸かないのも無理からぬ話だといえましょう。
しかし、ストレスがかかると、胃が痛くなるなどの症状があるように、胃腸と自律神経には関わりがあります。そして脳が自律神経をコントロールしているので、脳と胃腸は関係しているのです。
中国で腸内細菌、BBAを投与すると、鬱症状などが改善しました。具体的には「夜眠れなかった人が少し眠れるようになったり、食欲や気分が少し回復して家事や散歩ができるようになったりする程度の改善」。
また、腸内環境も改善。「乳酸菌やビフィズス菌が増えていることが確認された」のです。また、血液の中からも幸せホルモンのセロトニンが増えたそう。
つまり腸内環境を整えれば、鬱病の改善や予防につながるといえましょう。
もちろん、腸内環境の改善以外にも運動や日光浴などが効果的。しかし、運動はハードルが高いと感じる人もいることでしょう。そもそも鬱病になったら運動すら億劫になるのです。そのような面を考えると、腸内環境の改善は比較的簡単に行なえるかもしれません。
おはようございます。今日のもちもち生パスタは【鶏の和風パスタ】です。
突然ですが皆様は好きな音楽はありますか。アニソンからクラシック、J-POP、洋楽などなんでも聴き、嘉門達夫さんやマキタスポーツさんの替え歌で大笑い。しかし、中には音楽を聴いても全く感動しない人もいるようです。それゆえ、彼らは全く関心がありません。
神経科学者のラブティ教授は研究でのアンケートや記憶喪失の患者の診察時に好きな曲を尋ねても、「音楽について、そんなに考えたことはない」と答える人がいるそうです。音楽性無快感症(music anhedonia)。この場合、「好き」にも濃淡や種類があり、質問者と回答者が食い違っているのかもしれません。一方、音楽を聴いたときの脳を調べると、科学的に分析できます。
そもそも感動の正体はドーパミンの分泌。音楽に限らず、ドーパミンが分泌されると、感動します。しかし、音楽性無快感症では音楽を聴いた時のみ、ドーパミンが分泌されないと解りました。
ただ音楽性無快感症と和訳すると、病気のように錯覚するかもしれません。しかし元の単語にはsyndromeなどがなく「病気」として捉えていないことが伺えます。
そもそも病気とは何かなどの根本的な問題とも関わってくるのですが、現在は社会的モデルと呼ばれ、当人や周囲が困っていなければ、治療の必要がないと考えています。
また音楽も雑音は物理学的に見ると、ともに空気の振動にすぎません。そこにどのような意味を見出すかは、つまるところ個人の問題。
そもそも何に感動しないのかなどは、口出しするのは野暮なのかもしれません。
おはようございます。今日のパスタは【明太子パスタ】です
望月峯太郎さんのマンガ「ドラゴンヘッド」では高校生たちが修学旅行中に地震や富士山の爆発に巻き込まれます。もちろん、これはマンガであり、フィクション……なのですが、あながち絵空事とも言い切れません。
富士山の噴火は一七〇七年、江戸時代の宝永大噴火など噴火を繰り返しているのです。たまたま最近は噴火してないに過ぎません。約五六○○年の間に約一八○回噴火しているのです。平均すると30年に一回と報じられることもあり、確かに数字だけ見ると、その計算になります。
しかし、立て続けに噴火していたときもあれば、全く噴火していないときもあるので、統計学の観点から言えば、どこまで意味があるのか疑問の余地があります。現に宝永大噴火から三○○年以上経っても全く噴火していません。
このたび内閣府は富士山噴火の科学的なシュミレーションを発表しました。もちろんさまざまな要素によって変動するかもしれませんが、「富士山から100キロほど離れた新宿では、主に直径0.5ミリ以下の細かな火山灰が降ります」。
交通網がしばらく麻痺するので、生活必需品の入手が困難となる可能性もあります。ドラゴンヘッドでは「静かすぎて耳が痛いわ」と言いますが、もちろんそのような事態にはなりません。ただし、「食料など一週間分の備蓄を推奨」「可能であれば2週間分備蓄をしておくことが望ましい」としています。
今日は防災の日。富士山の噴火に限らず、過剰に恐れるあまり、変な予言に振り回されることもないのですが、ある程度の科学的なシュミレーションはしておくに越したことはないといえましょう。
なお、テイクアウトは承っております。お気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。
誠に勝手ながらAbbeyバーガーは販売終了となりました。代わりにタピオカを販売いたします。また、期間限定で、いちごミルクも販売いたしますが、こちらはタピオカが入っておりません
テイクアウトのほか、店内でお召し上がりになることもできます。
タピオカ(700円)
・黒糖ミルク
・抹茶ミルク
・ミルクティー
いちごミルク(850円)
九種の惣菜弁当は販売休止とさせていただいております。長らくご愛顧賜り誠にありがとうございました。
チーズ味噌カツ丼、500円(税込み)
12月は寒いのでご自愛ください。さて、今月のお弁当は、
寒い日が続きますが、栄養満点のお弁当で乗り切っていただければ幸いです。
なお、お弁当はお早めにお召し上がりください。
AbbeyがYoutubeで取り上げられました。
Dippsは協賛企画として、知的・精神障害者制作のアニメーションをYoutubeにて公開しております。
※スクロールすれば過去の作品をご覧いただけます。